しんの場合 営業所の前にて・・・

'99.5.31 雨の日

忘れもしません、5月31日の雨の日です。
その日は死ぬほど暇で店頭の客もさっぱりでボケ〜っとしてました。
先輩「奢っちゃるけアイス買ってきてくれん?」
おれ「いただきますっ。どうせタバコもきらしとったし、ちょっくら行ってきます」
と、おれはショールームの前の歩道に止めてあったリヤスピーカーを換えたばかりの
愛車キャンディー1号(まだこの時はPS13Q's)に乗って近所のセブンイレブンまでノリノリで出ていった。
この後の惨劇も知らずに・・・・。

そして、その帰りの事。
セブンイレブンでのお使いも終わり、営業所の前の広い歩道にキャンディー1号を止めようと思い、
右のウィンカーを出して反対車線の車の流れが切れるのを待ってました。
なかなか車の流れが切れずに、ボ〜っとしていたその時です。

ゴォスッー!
ドムッ!
(おれの頭がバケットのヘッドレストに当たった音)

一瞬、何が起こったか分からず10秒程ボ〜っとしていました。
そしてやっと分かったんです。オカマを掘られたって事に・・・。
さらに営業所の方を見ると、上司、先輩、後輩らが店から出てきて大爆笑してます。

とりあえずエンジンはかかっていたので、キャンディー1号を営業所のお客様駐車場に入れました。
相手の軽は動かなかったので営業所の人たちがお客様駐車場へ押し込みました。
意識朦朧としながら車を降りて見ると大変な事になってました。

クワガタになっとるやん!
斜めかち上げのマフラーがさらにかち上がってカッコ良くなっとるやん!
どう言うことだっ!!(所長のまね)
・・・・・・・。(ダークな気分になってる)

泣きそうになりました。
たった10分程前は雨に降られてつやつやに光ってたキャンディー1号が、今ではただのスクラップです。
かなりダークな気分のままぼんやりしていると警察の事故処理車がきました。
多分、先輩が呼んでくれたんでしょう。
やがて事故処理を始めました。すでにこの事故による渋滞も始まり通る車の全部がジロジロと見ています。

事故処理の警官が営業所でダークになっているおれを呼びました。
「被害者の人、こっち来てー」
(マイクで呼ぶなっ!むっちゃ恥ずかしいやんけ!うわっ、おれむっちゃ注目されとる!)
おれを交えての現場検証が始まりました。
「シートベルトはしとったの?」
(当たり前じゃ、ボケッ!)
「かんじぇん(完全)に停止しとったんやね?」
(おっさん、こんな時に笑わすなっ!)
「車のしぇんたん(先端)は中央線を割ってなかった?」
(そんな事しとったら対向車と当たっとるわい!)

(ここからちょいとハードボイルド調)
ようやくお互いの現場検証も終わり、相手の連絡先を聞き、とりあえずその場はおわった。
そしてサービスのK主任に見積りをお願いしてから、再びおれはキャンディー1号の様子を見に行った。
悲惨だった。
トランクフロアに置いてあったMDチェンジャーは完全に真上を向いており、テンパータイヤが飛び出ていた。
言葉も出てこない。
とりあえずその日は、念の為に病院に行ってから帰宅した。

次の日・・・。
「販売3課○○さん(おれの本名)、販売3課○○さん、サービスフロントまで」と、
K主任から社内放送で呼び出された。
見積りが出たらしい。おれは急いでフロントまで走った。
K主任はおれを見るなり、
「なかなかやるねぇー、はいこれ」
と、見積りをくれた。
おれは愕然とした。金額80万也・・・・。

おれはその日、借りた代車で海を見に行き、1日中海を見ていた。
キャンディー1号との思い出に浸りながら・・・・。

THE END


原因 相手の前方不注意(気を付けろっ、九○工!)
修理費 80万→廃車